輸入業務 生鮮野菜輸入の仕事で貿易を知ろう#4

貨物が保税倉庫へ搬入されれば、次の手続きです。

【食品等輸入届の提出】
貨物を食品として販売する場合は、厚生労働省へ食品等輸入届を出さなければなりません。
所定の用紙に記入して提出です。
その際に、食品衛生監視員によって、審査されます。
加工品の場合は、製造工程や試験証明等が必要ですので、事前相談をした方が無難です。

生鮮野菜の場合は、残留農薬のチェックを受ける事がありますので、
使用農薬のチェックと使用量等は事前に調べておいた方が良いでしょう。
残留農薬の検査には、時間を要しますので、検査結果は違反事例が無い限り、通関前検査及び合否は、実施されません。

しかし、厚生労働省の要請により残留農薬モニタリング検査が実施される事があり、一部を抜き取られます。
検査結果は後日に判明しますが通関流通後になることがほとんどです。
不備がなければ、食品等輸入届出済証が発行されます。

【通関】
植物検疫も通過し、食品届も通過し、やっと通関です。
通関実績が過去にあれば、大きな問題無しで、通関書類を提出し書類審査で終了。
関税・輸入消費税を支払って通関です。
場合によっては、税関検査が入れば、検査が実施されますので、立ち合いも、
時間も要しますので、検査が無いことを望むばかりです。

このようにして、貨物は通関します。
ほとんど、通関業者へ委託し処理して頂きますが、生鮮貨物を動かしている為、
スピーディーに処理して頂ける業者にお願いしたいところです。

我々 輸入業者の仕事の4つ目は、きちっと書類を提出して、税金を払って予定通り通関する事です。

上記以外に、
コンテナヤードのチャージはどうするのか
B/Lの扱いはどうするのか
植物検疫協会とどのように打ち合わせするか
コンテナヤードから倉庫へ誰が運ぶか
色々としたことが あります。
充分に通関業者と打ち合わせをしましょう。

輸入野菜を調達するにも これだけの人手がかかっていることを理解して頂ければと思い、
官庁の皆さん 業者の皆さんに 感謝です。

航空便で輸入する場合では、少し 段どりが違いますが、
ほぼほぼ、同じ手続きを通過しなければなりません。

輸入商品の価格体系 お渡し価格ブレークダウンについて、通関等で不明な点、等
何なりと まず ℡ 078(381)5656 へお電話下さい。